近年、国内の人手不足が深刻化しており、業務効率化と生産性の向上を目的としたIoTやICT等の最新技術の導入検討が続いています。こうした状況の中、国土交通省は2023年までに小規模を除くすべての公共工事においてBIM/CIMの原則適用を発表しました。激動の変化を強いられた2020年の発表当時、土木設計分野において40年以上の実績と信頼を持つテクノブリッジNKE株式会社（NKE）と、建設業界に特化した技術派遣のJAGフィールド株式会社（JFD）は、日々情報を共有し、協業し得るビジネスモデルを検討していました。

「日本は建設IT技術に遅れをとってはいるが、世界に誇れる高品質な技術力を有している。それならば、BIM/CIMにおいて優秀なスキルを持つ外国人材と日本の技術を融合することで、建設業界に変化点を打ち出せるのではないか？」

「NKEの設計請負実績とJFDが保有する幅広い分野での取引実績、今まで培った人材ネットワークを組み合わせることで、多岐に渡る分野での受託サービスが可能となる。それならば、建設業界および日本のものづくり事業のトータルサポートサービスが実現できるのではないか？」

こうした想いから、本来のオフショア人材の活用と就業環境について改善策の模索が続きました。最終的には、「両社が培ってきたヒト・モノ・テクノロジーを共有することで、日本の高品質な技術と最新の概念を持った技術者集団を保有し、更なる技術向上と継承を目的とした会社を設立しよう」との結論に至り、誕生したのがJASTY（=JAPANStyle）です。

日本人の強みであるものづくりのポテンシャルを生かし、日本ならではの伝統的技術の成長と継続を自社および国内外のパートナー企業とで共有し、諸外国の最新技術を保有するオフショア先と提携すること。そして共有した情報を日本のものづくり事業にフィードバックできる体制を構築すること。理念にも掲げたように、ITの力で建設業界に革命を起こすことがJASTYの使命です。これからも、私たちは国境を越えた個性的なメンバーと志をひとつにし、建設×ITで社会の発展に貢献していける存在を目指してまいります。

代表取締役　永生 洋樹